2012年11月18日日曜日

市民測定のすすめ


「市民測定のすすめ」

おすと えいゆ著

ZDFのドキュメンタリー『フクシマの嘘』を私が東京平和映画祭のためにもう一度訳しなおした時、専門用語のチェックをしていただいた「おすと えいゆ」さんという方がベルリンにいらっしゃいます。私も、ベルリンに住むようになって、この間やっとお会いすることができました。彼はこれまでにも、ポツダム会談が行われ「原爆投下が決定された場所」に広島・長崎広場 をつくる、というプロジェクトをたて、実際に広島、長崎から「被爆石」をポツダムに持ち込み、そこで「原爆の意味を問う」広場を完成させた方です。そのおすとさんは、長いこと東ドイツにお住まいでした。彼は、東ドイツ、西ドイツで、チェルノブイリの事故の後、どんな風に市民が政府が、ではない)自分と子供たちを守るために対処したか、しっかりご覧になったわけですが、今回、フクシマの事故が起きて以来、フクシマでも当時のドイツと同じことが繰り返されていること(政府、東電がはっきりとした 情報を出さない)から、日本でも市民が自分たちの手で自分たちと子供たちを守っていくしかないことを痛感し、当時ドイツで実際に食品の放射線測定をやり、経験を集めたドイツの人たちと一緒に日本の 市民の測定所を応援されています。
その彼が、ドイツで、チェルノブイリの事故の後、どういう風に市民が考え、行動し、自分たちの手で生活を、ことに子供たちを守るべく動いたかを、すばらしいレポートにまとめました。そのリンクをここに記しますので、長いですが、PDFフィルをダウンロードして、ぜひお読みください。彼の洞察は深く、レポートの隅々に彼の真摯で、誠実な人柄が感じられ、今の日本の市民にぜひ読んでいただきたい内容です。
おすとさんから回ってきたメールの一部と共にリンクを記します。

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チェルノブイリ事故後のドイツの状況について小生がまとめたリポートをネット上で公開しましたのでお知らせします。タイトルは『市民測定のすすめ』です。チェルノブイリ事故後のドイツで起こった市民測定の開始から、食品の汚染状況の推移(食品類毎にグラフを入れています。ただし農水産物の汚染で加工食品ではありません)、食品中のストロンチウム90の推移、今も続く森林での汚染状況、食品の汚染(特にキノコ、イノシシの肉 など)、初期段階の健康影響(出生児の男女比の変化、ダウン症の増加。小児細胞芽腫瘍の増加など。ただし、これらはヨウ素131の影響だと見られ、ドイツでのヨウ素摂取量の少なさが原因である可能性もあります)。その他、疫学調査の問題、犠牲者認定の問題、測定値の読み方、市民の自立などについてまとめています。A4で88ページあるので、以下のサイトで目次を入れて各章毎にもダウンロードできるようにしてあります。 



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